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平成17年第1回臨時会(第2号) 本文 開催日: 2005-05-30
平成17年第1回臨時会(第2号) 名簿 開催日: 2005-05-30

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  1. 泉南市議会 2005-05-30
    平成17年第1回臨時会(第2号) 本文 開催日: 2005-05-30


    取得元: 泉南市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-28
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1       午前10時2分 開議 ◯議長真砂 満君) ただいまから平成17年第1回泉南市議会臨時会継続会を開議いたします。  直ちに本日の会議を開きます。出席議員法定数に達しておりますので、会議は適法に成立いたしました。  これより日程に入ります。  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において12番 東 重弘議員、14番 谷 外嗣議員の両議員を指名いたします。  次に、日程第2、議案第1号 平成17年度大阪府泉南一般会計予算から日程第20、議案第19号 平成17年度大阪府泉南水道事業会計予算までの以上19件を一括議題といたします。  ただいま一括上程いたしました平成17年度各会計予算19件に関し、委員長報告を求めます。予算審査特別委員会委員長 北出寧啓議員。 2 ◯予算審査特別委員長北出寧啓君) 皆さんおはようございます。特別委員会委員の方におかれては連日の御審議、まことにありがとうございました。  ただいま議長より報告の旨の御指名を受けましたので、これより過日の臨時会において本予算審査特別委員会に付託を受けました平成17年度大阪府泉南一般会計予算を初めとする各会計予算19件に関しまして、その審査の概要並びに結果の御報告を申し上げます。  なお、審査の結果につきましては、本日皆様方のお手元に御配付しております審査結果報告書のとおりでございますので、御参照いただきたいと存じます。  さて、本特別委員会審査は、去る5月23日から27日までの5日間にわたり、委員及び市長以下関係理事者の出席のもとに開催し、各分野において慎重なる審査を行いました。  なお、審査に当たっては、各委員から熱心な質疑が行われ、その質疑報告は、会議録として提出させていただくことになっております。ただ、事務整理の都合上、本日この場に提出することはできませんので、会議録の調製及び製本ができ次第、後日速やかに皆様方のお手元に御配付させていただきますので、その点、簡単な報告にかえさせていただくことになると思いますが、あらかじめ御了承賜りたいと存じますので、よろしくお願いいたします。  つきましては、ただいま私が皆様方に御了承をお願いしたことを踏まえ、私からの審査報告は、各会計予算に対する討論及び採決の部分のみの御報告とさせていただきますので、その点御理解のほどをよろしくお願い申し上げます。  それでは、以上の点を踏まえまして、これより御報告をさせていただきます。  まず初めに、討論のあった会計でございますが、一般会計国民健康保険事業特別会計及び下水道事業特別会計についてそれぞれ討論がありました。  そのうち、一般会計予算につきましては、松本雪美委員ほか3名から、また島原正嗣委員ほか2名から、それぞれ一般会計予算のうち信達樽井線改良事業費及び債務負担行為等に関する部分予算に対して2つの修正案が提出されました。  まず、松本雪美委員ほか3名から提出されました一部修正案につきましては、本市が財政危機を改善し、行財政改革に取り組んでいる中、新たな財政負担となる信達樽井線改良事業に関する9億9,303万5,000円の予算計上は認められず、減額の上、一部修正するものでありました。  また、島原正嗣委員ほか2名から提出されました一部修正案については、債務負担行為については一定の判断が出されていることからこれを認め、信達樽井線改良事業に係る人件費部分について、これを削除する旨の修正案が提出されました。  まず、松本雪美委員ほか3名による一部修正案について、賛成討論として、財政再建中の本市にとって信達樽井線改良事業予算全額削減は的確な判断であるとの立場から賛成であるとの討論がありました。  次に、島原正嗣委員ほか2名による一部修正案について、反対討論として、信達樽井線改良事業費全額を削除することが大事であり、そのうちの一部だけを削除する案には反対で、また専決処分をした6億4,865万円が本修正案に計上されていることから反対であるとの討論がありました。
     また、原案に対しては討論はなく、かくして採決の結果、それぞれの修正案については起立同数であり、よって本件について私委員長は、島原正嗣委員ほか2名の提案された3億4,665万円を減額する一部修正案を可決と採決いたしました。  さらに、修正可決された部分を除くその他の部分については、採決の結果、全会一致で原案可決されました。  なお、本委員会において修正可決いたしました部分につきましては、参考資料として本日皆様方のお手元に御配付いたしておりますので、御参照いただきますようお願いいたします。  次に、国民健康保険事業特別会計において、健康保険等に比べ保険税負担が高いという問題があり、抜本的に改革し、負担しやすい保険税の改革を求め反対との討論があり、かくして採決の結果、賛成多数でもって原案どおり可決されました。  また、下水道事業特別会計において、本市の財政状況を考えずに大型下水道事業を見直さないままの事業のやり方に対して反対との討論があり、かくして採決の結果、賛成多数でもって原案どおり可決されました。  なお、その他の16件の各会計予算につきましては、いずれも討論なく、採決の結果、全会一致で原案どおり可決されました。  以上、甚だ簡単ではございますが、本特別委員会に付託を受けました平成17年度大阪府泉南市各会計予算19件に対する審査並びに結果についての私の報告といたします。  どうもありがとうございました。 3 ◯議長真砂 満君) ただいまの委員長報告に対し質疑を行います。質疑はありませんか。────森議員。 4 ◯6番(森 裕文君) 予算審査特別委員各位北出委員長大変御苦労さまでございました。平成17年度泉南予算案に対する議論において、一連の非常に多くの課題を包含した経緯の中、予算審査特別委員会におかれましては、談論風発、百花繚乱、真剣この上ない議論を展開されたことに敬意を払うものでございます。  そこで、3月議会における総務文教常任委員会に端を発した一連のこの議論は一体何だったのか、熱が冷めないうちに総括しておく必要があるのではないでしょうか。  議員各位にはそれぞれ主義主張があるのは、当然至極であります。しかしながら、今回の議論においては、その過程が複雑過ぎて市民の理解を超えたものに陥ってはいなかったでしょうか。市議会は一体何をやっておられるのですかと、かような市民の質問を複数受けたのは私だけでしょうか。市民の関心を得たことも有意義な成果であったと認識いたします。職員給与削減問題から端を発した議論が何ゆえ信達樽井線で否決を見たのか、市民の素朴な問いかけであろうと思います。  これだけ市民の関心を集めた議会でありますから、そこにあったはず整然とした理路をわかりやすく市民に示す責務が議会並びに理事者にはあるように思いますが、いかがでしょうか。見事な運営をされた委員長の御見解をお伺いしたいと思います。 5 ◯議長真砂 満君) 北出委員長。 6 ◯予算審査特別委員長北出寧啓君) 森議員にお答えいたします。  通常この予算委員会報告に対する質疑というのは、具体的な予算内容についての質疑ということでありまして、そういうことについてはちょっと私としては答えられないと。  あと、情報公開等、情報の提供等は各議員あるいは各執行機関がそれぞれの責務において市民に対して報告を上げるものであるということであります。その点、御理解いただきたいと思います。 7 ◯議長真砂 満君) ほかにございませんか。────小山議員。 8 ◯4番(小山広明君) 今、委員長の方から報告いただいたんですが、簡単に報告したいということでありましたが、討論以外は全く簡単にも報告されておらないんですが、速やかに後でということなんですが、この委員長報告を受けて、私は予算委員ですのである程度はわかっておるんですが、もう少しアウトラインというんか、ポイントぐらいはやっぱり質疑の内容、特に市長との総括質疑なんかぐらいは、やっぱり少し報告していただく方が私はいいんじゃないかと思うんですね。  この後、すぐ採決するわけですから、そういう点でもう少し質疑の中身もこういう本会議の場で報告をいただくということが必要と思うんです。私もこういう形態になってからの確かな記憶はないんですが、前はもう少し質疑の中身も報告されたように思うんですが、これがパタンー化するというんか、これからこれが例に倣うとなれば、これから討論だけが本会議報告するということになってしまうおそれもあるんで、もう少し中身について、簡単でも結構ですから、その辺の報告はしていただいた方がいいんじゃないかなと思いますので、委員長の御答弁をいただきたいと思います。 9 ◯議長真砂 満君) 小山議員に申し上げます。この委員長報告のあり方につきましては、議会運営にかかわりまして代表者会議の中で討論についての報告をし、議事録を後ほど配付するということでお互いに確認をした内容でございますので、その辺の御理解をお願い申し上げます。  ほかにございませんか。(小山広明君「議長、ちょっと待ってください」と呼ぶ)小山議員。 10 ◯4番(小山広明君) 代表者会議でそういうことが合意されたという今議長からの答弁というんかお話しでしたが、私も2年3カ月ほど議会におらなかったので、その間にそういうことになったのかわかりませんが、代表者会議には1人の会派は入っておらないという問題が1つあるんですね。  代表者会議ですから、調整機関ということですから、賛成多数とかそういうことでない。全員が一致してそういうことで了解したということであれば、それはいいんですが、私は現にこの議論にも参加したことありませんし、私もそういうことがあれば、当然もう少し中身のポイントぐらいはやっぱりやらないと、採決が終わってしまってからいわゆる議事録が上がってくるわけですから、この辺はやはりまずいと思うんですね。  本会議は公開されて市民の方も傍聴しとるわけですから、もう少し質疑の中身のポイントぐらいは報告してもらわないと、私は市民をきちっと想定した中での議会運営とは言えないように思いますので、私も当然代表者会議に参加するチャンスなりそういうもの、あるいはそういう意見も申し上げたつもりですんで、その辺をひとつ御配慮というんか、反映をいただきたいと思います。 11 ◯議長真砂 満君) 改めてお答えをいたします。  当議会会派運営という形で代表者会議運営さしていただいております。ただ、だからといって1人のお方を完全に無視するという姿勢ではございませんでして、代表者会議で議論された内容につきましては、事務局等を通じまして御報告をするように努めているところでございます。  小山議員の趣旨については理解をいたすところはございますけれども、そのことを踏まえて各会派の方で了解をいただいたことであるというふうに理解をいたしておりますので、その辺もよろしくお願い申し上げます。  ほかにございませんか。(小山広明君「ちょっと待ってください」と呼ぶ者あり)そのことですか。そのことのやりとりですか。今、委員長報告でございますので、そういった議会運営のことでございましたら、ほかの場でお願いいたします。(小山広明君「議長の見解にちょっと僕、意見だけ言っときます。いや、納得できない」と呼ぶ)  今は質疑の時間でございますので、その辺は十分に理解の上で再度当てますけども、その辺は小山議員、申し上げますけれども、場所、場所をわきまえてお願いいたします。小山議員。 12 ◯4番(小山広明君) 議長代表者会議に対する位置づけの見解が述べられたので、会派運営を旨としておるという見解ですけども、これは私も議員の1人ですね、ちゃんと選ばれた。それが各派代表者会議会派運営だと言い切られると、ちょっと困ると思うんですよ。それは同意した方がそこに集まって協議されることは何も私はやぶさかでないけども、そこに参加できない私までがそこの決定に従わなければならないということはないんですよ、これ。  だから、そういう点では、私はこういう各派代表者会議、前からも意見を申し上げておりますけども、調整機関ですから、やはり全議員の声が反映されるような運営をしないと意味がないですよということは前から言ってきとるんで、これが会派運営だというのは、何の法的根拠も全くないわけですから、こういうことで大事な質疑なり議会運営について、1人会派の意見が反映されないというのは甚だ問題で、これは法的にも触れる問題だと思うんですよ、こんなことで押し切られたらね。  そんなことで全く今の会派運営になっておりますからという発言部分については、私は全く了解できませんし、またそういうとこで決められたことについては、私は拘束されないということをはっきり申し上げときます。 13 ◯議長真砂 満君) ただいまは委員長報告の時間でございますので、御意見としてお伺いをいたしておきます。  ほかにございませんか。────以上で委員長報告に対する質疑を終結いたします。  〔松本雪美君「議長、動議」と呼ぶ〕 14 ◯議長真砂 満君) 松本議員。 15 ◯9番(松本雪美君) この際動議を提出したいと思います。  今、議題になっております議案第1号については、修正するとともにこれを議題とされんことを望みます。  〔「賛成」の声あり〕 16 ◯議長真砂 満君) ただいま松本雪美議員から、議案第1号については一部修正するとともにこれを議題とされたいとの動議が出され、所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。  議員提出議案第6号「議案第1号に対する修正動議」を議題といたします。  議案書を配付してください。  〔議案書配付〕 17 ◯議長真砂 満君) 本件に対し、提出者を代表して松本雪美議員から提案理由並びに趣旨の説明を求めます。松本議員。 18 ◯9番(松本雪美君) 議員提出議案第6号、平成17年度大阪府泉南一般会計予算に対する修正案を提案したいと思います。  泉南市は、これまで農業公園信達樽井線などむだな大型公共事業を推し進め、市の借金総額は500億円以上にもなり、6年続きの赤字財政財政破綻への道をたどっています。市は、財政健全化に取り組むと称して、福祉や教育、暮らしを切り捨てる弱い者いじめの政治を進めてきました。17年度も保育料の値上げ、住民健診の有料化高齢者ひとり暮らし福祉電話の見直し、水道料金福祉減免制度の廃止などわずか1,500万円余りを切り捨てて、今すぐ必要でない信達樽井線イオン道路に9億9,303万5,000円を予算化するなどひどい実態であります。  市は、財政不足を補うために17年度も12億円の基金を取り崩して一般会計に繰り入れをする基金のほとんどはもう残っていない事態であります。信達樽井線イオン道路建設費は総額54億円余りですが、このまま進めていくと35億円近くもの莫大な借金を抱え、30年間も借金払いに明け暮れて借金地獄に泣くことになるでしょう。  予算委員会でも市民生活を守るためにこれ以上の借金をふやす大型公共事業イオン道路の建設を凍結する以外にないという立場から、5月20日に提案された17年度の新予算では、東洋クロス補償額6億6,438万5,000円を含む信達樽井線建設費全額の9億9,303万5,000円の減額と新たに組まれた1億6,400万円の債務負担行為の撤回を求めるものであります。  お手元に配付されておりますこの議案修正案の中身には、9億9,303万5,000円の減額と、それから債務負担による泉南土地開発公社が17年度にこういう行為をするということで提案されている限度額1億6,400万円の撤回を求めるものであります。  以上です。御賛同よろしくお願いいたします。 19 ◯議長真砂 満君) ただいまの提出者の説明に対し、質疑を行います。質疑はありませんか。────質疑なしと認めます。  これよりただいま提出されております動議による議員提出議案第6号及び先ほど報告のありました委員長報告における委員会修正案について順次討論を行います。  まず初めに、議員提出議案第6号について討論を行います。討論はありませんか。────大森議員。 20 ◯10番(大森和夫君) 議員提出議案第6号に賛成の立場で討論いたします。  3月議会で当初の予算が否決され、今臨時議会では5月20日の本会議専決処分報告も否決されました。その理由は、信達樽井線の整備について、第1に、相次ぐ公共事業の失敗により泉南市の財政破産寸前にあります。財政難を理由に市民負担を押しつける一方、予定したほど交通混雑もない信達樽井線の建設を急いでやる必要があるのか。2つ目には、さらに総額50億円を超える事業泉南市の財政をさらに悪化させること。3つ目には、20億円を超える東洋クロスへの営業補償について、議会市民に十分な説明がないことであります。  これらの指摘は、予算委員会の議論を通じてますます明らかとなりました。りんくうタウン周辺イオン周辺では道路事情は予想以上に混雑せず、早急に解決すべきことは砂川の駅前や新家の駅前の交通渋滞の解消であること。東洋クロスへの賃料は、過去の経過もあり、安く貸し付けしているものであります。しかし、補償は通常どおりに行われ、高額となっております。市は、安く貸し、高額で補償していることになります。  以上の点から、松本議員から提案された修正案は、信達樽井線事業費営業補償など全額を削減する提案でなく、これらの流れに矛盾がなく、市民から理解を得られるものであると確信しております。  一方、予算委員会で可決された3億円など一部の修正案では、東洋クロスへの営業補償などの債務負担行為を認めることになります。債務負担行為は、先ほども述べましたように3月議会で否決されました。市長は、これに対して専決処分を行いましたが、この専決処分に対してもつい8日前に開かれた臨時議会でも報告が否決されました。この一部修正案では、この流れに矛盾するものではないでしょうか。  5月28日の読売新聞によりますと、この一部修正案賛成者である公明党は、原案の否決を避けるために同調したとあります。この記事を見る限り、一部修正案の趣旨に反するものではないでしょうか。  同じ記事の中でも、市はこの減額修正による整備計画への大きな影響はないとしています。これも記事を見る限りでは、市側には議会市民の声に耳を傾けない姿勢は変わっておりません。  特に、市においては、修正分予算は再び信達樽井線のための補正予算と提案しないことが議会市民の願いであることを強く申し添えておきます。この修正部分は、財政難を理由にして切り捨てられた市民生活にかかわる予算に回すことが予算審議の中で明らかになったことだということを申し添えて、賛成討論といたします。皆様方の御賛同をよろしくお願い申し上げます。 21 ◯議長真砂 満君) 小山議員。 22 ◯4番(小山広明君) 議員提出議案第6号に賛成の立場で討論をさしていただきたいと思います。  この事業は、一たん議会の方で債務負担行為というものを認めて、実質的には事業が展開されておる問題であります。このような状況であるにもかかわらずといいますか、状況にある中で、3月議会の当初予算を否決するということになりました。しかし、その否決された予算についても、専決処理ということで向井市長は議会に提出をしまして、この臨時議会の中では、この専決予算も否決をされたわけであります。  この行為が持っておる意味というものは、大変大きな意味を持っておると私は思います。つまり議会が一たん認めたことを議会みずからがこのことを否定したわけでありますから、重大な政治的な問題になっておると思うわけであります。果たしてこの債務負担行為をした当時の内容を今日検証してみますと、必ずしもイオンモールがあそこに進出してくるときの条件として信達樽井線を望んだというこの説明に、今振り返りますと甚だ疑問を呈さざるを得ません。  この問題の中身というのは、やはり交通停滞ということが大義としてあったことは、言うまでもないと思います。しかし、一方イオンモールからすれば、イオンモールの商売をより好転、よくしていくためにこの信樽線が必要であったこともまた当然考えられます。  しかし、それは一方においてはこのイオンモールのりんくうタウンへの進出に関して、多くの商業者が反対をしたことも事実でありますし、やはり長い間、このまちで営業し、市民生活の中に密着をして商売をやってこられた方が危機感を持つのは当然であります。そういう人にとっては、イオンモールが信樽線の開通によってより繁栄するというのに相反して、商店の皆さんが大変苦しい立場に追いやられることは当然であります。そして、心配されました交通渋滞問題も、昨年開通をして、今それほどないというのは市民の大方の了解であります。  そういう中で、果たしてあの債務負担行為のときに言われたイオンがあそこに来るための条件としての信樽線というのは、意味が薄れたと思うわけであります。  そして、議論の中でも必ずしも絶対条件でない、つまりイオンモールはあの信樽線をつくらなくても別に影響がないということを行政みずからが認めたわけであります。であるならば、この信樽線をこのまま進めるのかどうかというのは、大きな未来に対する判断ではないでしょうか。  65億円と言われて提示されて議論が進んでまいりましたが、その後、56億円に価格が下がり、そして今ここに示された54億7,600万円というこういう価格が提示をされたわけであります。議会への説明がこれだけ多くの価格の差が出てくることにも大きな問題がありますが、現在54億7,600万円という今年度4月時点の問題として議会に今示されております。  そして、この財源は、当然泉南市は大阪府から5,800万円の財政支援を受けている自治体でありますから、当然そのお金がない。市長も道路をつくれと言ってもお金ありませんよと言って、泉南市が当然出すべき一般財源としてのお金も大阪府が貸し付けてこの事業に取りかかっていることは、皆さんも御存じだと思います。  そして、その財源といえば、イオンモールからの税収である4億数千万円、交付税の関係の中で実質的な増は1億数千万円のようでありますけれども、30年間イオンモールがあそこにあることを前提として立てられた財源計画であります。これは、財政法からいっても確実な財源のもとに事業をということにも触れる問題であります。  そういうことから考えますと、今多少の犠牲があってもこの事業をやめることによって4億数千万円というお金が市民に何が一番必要かというお金の使い方ができるそういう環境になるわけであります。もう既に東洋クロスとの契約は23億円を超えておりますけれども、まだこの事業にかかっておるわけではないので、実質的にかかった費用については、公人としての契約者である泉南市、つまり泉南市民負担をしなければならないという問題はありますけれども、しかしまだ実質的な補償の中身は実行されておらないわけでありますから、そういう点はきちっとお話をすれば、実際的な費用を払ってもこのまま54億円を超える事業を進めるよりははるかに負担が安くなるということは、だれでもが計算すればわかることであります。  ただ、問題は、大阪府や国を通してこのお金のないときに有利な補助金を受けて進めてきたこの府と国、泉南市の関係性が一番お金よりも大きな課題としてはあるでしょう。  しかし、このようなことによって、もし大阪府が泉南市が出すべき一般財源をすべて貸し込むというような国民全体からいえばとても理解のできないようなことまでしてやってきたこの府と泉南市の関係性をもう一度洗い直し、検証することによって主体的な自治体運営をする一歩になれば、これは将来にわたって大きな意味を持つのではないでしょうか。  むしろこれまで補助金がつく事業しかしてこなかった面がありますが、本当に市民にとって必要な事業ができる環境にあるのか。大阪府や国がやらしたい事業を補助金ということでさしてきた面がないのかということは、新聞やいろんな議論の中でもあります。本当に必要なものを市が主体となって、どのような事業をするかは全く市の主体性の中で行うということにしていくためにも、このお金のないときに54億円の道路事業を行ったというこの象徴的な事業をとめることによって、むしろこれからの主体的な市政運営の道が私は開けるんだろうと思います。  そういう意味では、いずれにしてもさきに説明された3億数千万円の削減、修正にしても、実際的には工事予算をストップしたわけでありますから、額の問題はあっても、流れとしてはこの信達樽井線を予定どおり進めない。  できるならば私たちが進めるように、今ここで勇気を持ってストップをして、国や府、自治体の関係を一回検証しようやないか。そして、本当に市民に必要なものを自由な財源の中で実現していくことが、私は泉南市だけの主体的な自治体運営ではなしに、日本じゅうの弱い立場にある自治体の主体的な運営がなされることに道を開く歴史的なこの議会の議論だろうと私は思います。  新聞もそういうことをとらえまして、泉南市の議会の議論がマスコミのとらえ方でありましても、全国にこの泉南市の議論が伝えられております。  このことは泉南市だけの問題ではなしに、ほかの自治体も多く共有している問題でありますから、本当に今、私たちは大きな改革への第一歩を議会全体としては踏み出したというような意味で、できれば後、中途半端といいますか、後に玉虫色的なものを残さない、すきっとこの事業をとめる私たちの案に御賛同いただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。 23 ◯議長真砂 満君) 以上で議員提出議案第6号の修正案に対する討論を終結いたします。  次に、委員会において修正可決されました修正案について討論を行います。討論ありませんか。────小山議員。 24 ◯4番(小山広明君) 議案第1号に反対の立場で討論さしていただきたいと思います。  先ほども述べましたが、議会としては3月議会の中でこの予算を含む全予算を否決をいたしております。そして、その後に出てまいりました臨時議会における暫定専決予算についても否決をしておるわけであります。このことによって、これまで債務負担行為として認めてきたという議会の行為については、私は総括されておると思います。  そういう立場に立てば、私はこの東洋クロスさんに対する23億円を超える契約を認めるという意味を持った6億円を残すこの修正案は、いろいろ後に問題を残すだろうと思います。どうこたえていくのか。そして、相手方にも決断がなかなかできない状況をつくり出してしまうと思います。  流れとしては、工事予算を削除したという点では、予算委員会の結論は全会一致でございますから、そういう点ではこの補償金額だけを残した修正案は混乱を起こすであろうと思いますし、私はすべきでないということで、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  以上です。 25 ◯議長真砂 満君) 中尾議員。 26 ◯1番(中尾広城君) 平成17年度大阪府泉南一般会計予算に対する修正案賛成の立場で討論いたします。  本修正案は、206億845万9,000円を202億6,180万9,000円に修正する内容になっております。特に、その対象は土木費を中心に3億4,665万円を減額修正予算となっています。信樽線の工事については、皆様からはいろいろな評価がありますが、イオン進出を契機に国、大阪府の協力を得て、当初18年度完成を前提に各関係者の協力のもと具体化されて今日を迎えたわけでありますが、既にイオンも進出し、今りんくうは注目もされ、にぎわいだけではなく、各企業の進出も積極的にこのりんくうでの事業展開を開始されています。  したがって、本年度の税収においても大きく伸び、本市の財政にも寄与している傾向が明らかになっております。あわせて雇用の促進も見られ、本市はマスコミの報道においても注目される成長の地域として評価をされています。  公明党は、この信達樽井線は早期の完成をなし、りんくうのさらなる活性化と内陸部とあわせての繁栄を願っている立場であります。  確かに、この事業の促進による課題は、予算委員会において多くの委員さんからも指摘されたところであります。ただ、財政再建の一番大事な今、市の今後の財政運営においても厳しい中ではありますが、第三次行革を中心にその再建への方向性は示されていると認識をするものであります。  そういった意味では、私どもは本来修正をせずに事業推進を希望するものでありますが、議会の知恵を予算に反映して執行するのも、また意味のあるところであると考えるものであります。  また、修正を除く部分においても、今、本市が直面する学校や生徒・児童の安全の確保に関する内容が含まれています。また、委員会では職員の厚遇や特殊勤務手当等の見直し検討も視野に入れた方向性も示され、職員、理事者においても広く市民の期待にこたえていこうという姿勢も明らかにされました。  財政健全化が喫緊の課題の本年、さらなる行革の推進を一丸となってやらなければいけないという認識と、行政と議会がこのように知恵を出し合い、泉南市が発展することを期して賛成討論とさせていただきます。皆様の御賛同をよろしくお願いいたします。 27 ◯議長真砂 満君) 松本議員。 28 ◯9番(松本雪美君) 可決された修正案に対する反対討論をしたいと思います。  日本共産党議員団は、これまで一貫して信達樽井線イオン道路予算を認めることはできないという立場で頑張ってきました。17年度の市民暮らしを守っていくべき予算審査する3月議会では、市財政はこれまでむだな大型公共事業市民の税金をつぎ込み過ぎて財政破綻を引き起こしている今日、これ以上の借金を市民に押しつけることはできないと信達樽井線イオン道路建設予算に反対しました。採決の結果は、反対多数で否決となりました。
     このとき、信達樽井線イオン道路予算には債務負担行為の枠組みの中で支払われる東洋クロスへの補償額6億4,638万5,000円を含む建設費の全額9億9,303万5,000円が計上されており、議案の提案者もこの予算に反対と意思表明されてきました。  予算否決の2日後に、3月31日に市長は議会に何の相談もなく勝手に1月20日東洋クロスと契約を交わし、債務負担行為で4年間の枠組みで補償額を支払う約束をし、17年4月25日には16年度分の5億4,800万円余りの支払いを済ませ、17年度分の6億4,638万5,000円を独断で専決執行しました。  さらに、5月20日から臨時議会が開かれましたが、市長が専決執行した東洋クロス補償額である6億4,638万5,000円の承認を求める報告議案が提案されましたが、これは反対多数で不承認となりました。  提案者も賛同者も、このときも債務負担行為の枠内で支払われる補償額であることは当然確認していたはずであります。市の財政危機の問題や補償の不透明さ、債務負担行為の問題など多くの意見が出され、真剣に議論が交わされ、採決の結果、報告議案は反対多数で不承認となりました。  5月23日から17年度の一般会計の新予算審査が始まりました。新予算は、市が前議会で提案され否決された職員の給与削減は盛り込まれていないこと、6,000万円予算化された道の駅的施設の建設費予算が削除されただけで、そのほかは何1つ変わっていません。もちろん信達樽井線イオン道路の建設のために債務負担行為の枠内で支払われる東洋クロス補償額6億4,638万5,000円を含む9億9,303万5,000円が予算化されていますから、提案者は本来ならば過去2回の意思表明どおり信達樽井線イオン道路建設費全額の9億9,303万5,000円の減額修正を提案するのが当然だと思うのですが、新予算ではなぜ東洋クロス補償額の6億6,438万5,000円を認めて、設計費、測量費、工事費などの3億2,865万だけの減額の修正を提案されたのでしょうか。これでは当初からの意思表明と矛盾するのではないでしょうか。  また、修正案には全面的に信達樽井線イオン道路建設の賛成者も加わり可決されましたが、その意図は新年度予算の原案を否決させない手だてがあったと新聞でも紹介されていましたが、ますます矛盾を拡大したねじれ状況をつくり出しました。このような対応は、市民から支持が得られるでしょうか。  さらに、今後修正で引き下げられた建設費、設計費、工事費が改めて補正予算として提案されたとき、本議案の提案者も賛同者も一体どうされるのでしょうか。これ以上借金地獄に落ち込まないように、財政困難の中で市民生活がこれ以上切り捨てられることのないように、今後イオン道路の新たな建設に反対されることを期待し、3億2,865万の減額修正案が可決されたことに対して、反対をする討論としたいと思います。 29 ◯議長真砂 満君) 以上で委員会において修正されました修正案に対する討論を終結いたします。  〔北出寧啓君「議事進行」と呼ぶ〕 30 ◯議長真砂 満君) 北出議員。 31 ◯19番(北出寧啓君) それぞれ予算案に対して賛成、反対の討論は結構なわけでございますが、それはその予算に対する判断であって、意見の異なるものに対する批判とかそういうことは控えるべきである。それがこの討論の基準にはなっておりませんので、その点議長の方に御配慮をお願いいたしたいと思います。 32 ◯議長真砂 満君) 北出議員の御意見でございますけれども、賛成側、反対側、いろいろな立場で討論を認めておりまして、今討論をしていただいてるところでございます。  ただ、それぞれにお互いに気をつけていかなければいけないのは、現状認識ですね。例えば数字であるとか、今まで進んできたあり方であるとか、そのことも十分に踏まえてそれぞれの立場、それぞれの考え方で討論していただきたい。  ただ、自分の主張を通すがための批判も場合によってはあり得ますし、よく討論の中で使われますが、その度を過ぎないようにそれぞれに注意をしていただいて、十分な討論をしていただきたいというふうに思います。  次に、原案に対して討論を行います。討論はありませんか。────討論なしと認めます。  これより議員提出議案第6号及び委員会修正された部分について順次採決いたします。  まず初めに、松本雪美議員ほか5名から提出されました議員提出議案第6号の修正案について、起立により採決いたします。  お諮りいたします。本修正案賛成議員の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 33 ◯議長真砂 満君) 起立少数であります。よって議員提出議案第6号の修正案については、否決されました。  次に、委員会修正部分についてを採決いたします。  お諮りいたします。本件につきましては、委員長報告のとおり委員会修正と同様に決することに賛成議員の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 34 ◯議長真砂 満君) 起立多数であります。よって議案第1号は、委員長報告のとおり一部修正可決することに決しました。  次に、ただいま一部修正可決されました部分を除く原案について採決いたします。  お諮りいたします。ただいま一部修正可決されました修正部分を除く他の部分については、原案どおり可とすることに賛成議員の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 35 ◯議長真砂 満君) 起立多数であります。よって議案第1号は、修正した部分を除くその他の部分につきましては、原案のとおり可とすることに決しました。  次に、ただいま議決いたしました議案第1号、一般会計予算を除く他の議案第2号から議案第19号までの以上各会計予算18件について一括して討論を行います。討論はありませんか。────巴里議員。 36 ◯18番(巴里英一君) 議長より指名を受けましたので、上程されております議案第2号、17年度大阪府泉南市樽井財産区会計から議案第13号、平成17年度大阪府泉南市芦谷池財産区会計までの全12件を反対の立場で討論いたします。  まず初めに、臨時会における予算審査結果がただいま報告されました。委員長初め委員各位には、連日にわたって大変御苦労さんでございました。特に、4日間の最終日には、翌日にわたり未明の1時を回るという泉南市でも数少ない時間を慎重かつ熱心に論議されました。こういったことに対して皆さん方に御苦労さんでございましたということを申し上げます。また、理事者各位におかれても大変御苦労さん、お疲れさまでございました。  それでは、委員長報告のうち、議案第2号、平成17年度泉南市樽井財産区会計予算及び議案第13号、同17年度泉南市芦谷池財産区までの以上12件について一括して討論いたします。  私は、過去この財産区会計に係る件について問題があるとして、98条委員会設置以来、ずっとこの問題を提起し、あるいは修正について質疑、質問をしてきたわけでございますけれども、その間、向井市長以前の市・町長たちは、この問題について一度としてこの問題を論議しよう、あるいは改善しようというそういった解決への行政行為を果たしたということはなかったものというふうに私は思われます。  その意味では、向井市長はその方法、整理について現在努力されており、一定程度評価をするところでありますけれども、泉南市合併以前、各市町6カ町村時代から泉南町、泉南市に至る合併以前より、本財産区財産は過去より今までの間、すぐれて市民の、あるいは市の公有的財産であります。市長名で処理するということは、そのことの意味を持っておるということがはっきりしております。  その公有財産の管理及び処理について、市民に対する公平性を欠くのではないかと思っておりますし、そういった不公平性のあるような財産区の処分あるいは分配のあり方というものは、問題であるというふうに思っております。  こういった行政の行為は、社会的にも市民的公平性を保つべき法に基づく執行及び役務としてのその財産を有効活用し、市民に寄与すべき公有財産として、行政財産としてきちっとした管理運営をなすべきものであろうというふうに思っております。  私は、以前より本問題を指摘し、また提案をしてまいりましたが、市長はその都度答弁されております。財産区及び財産区的扱いの方向については、一定進むであろうというふうに期待しております。ある程度の問題点は解決されておろうかと思いますが、根本的な問題がいまだ解決されておりませんし、そのめり張りができておりません。  特に、樽井財産区の中におけるホンテスの坪単価、あるいは樽井における泉南自動車学校における坪単価、また東洋クロスにおける非常に低い賃貸料、こういったものを見るときに、一般的に考える額から見ると、非常に低い、財産を侵害している部分もあると言えないということではないでしょうか。  特に、今般の東洋クロスの用地及び建造物等の補償額を見る限り、その間にかなりのギャップがあるのではないか。賃貸料との関係から類推すると、乖離があるように思われます。  こういった思いを持つのは、私だけかもわかりませんけれども、そうであるなら問題でありましょうし、ないと考えるなら、かなりの責任を負ってもらわなければなりません。  ちなみに地方財政法の第3条「予算の編成」には、「地方公共団体は、法令の定めるところに従い、且つ、合理的な基準によりその経費を算定し、これを予算に計上しなければならない。」とし、その2に、「地方公共団体は、あらゆる資料に基いて正確にその財源を捕そくし、且つ、経済の現実に即応してその収入を算定し、これを予算に計上しなければならない。」としております。  この2の理解と意味に、あらゆる費用に基づき正確に財源の補足をし、現実に即応してその収入を算定とあります。  つまり財産区の管理について、運営に当たりその賃貸料の適正化を図るのも、こういった意味の財政問題の中における財政に寄与するというふうに本3条の中に見受けられると、理解できるというふうに私は思っております。その意味でも合致するんではないかというふうに考えております。  また、それ以外の財産区的扱い、いつも申し上げておりますが、法外の法であるという──法外の法というのは法ではないということなんですが、この問題であります残る11件の財産区的という、財産区という名前でありますが、財産区的という答弁から見る限り、いつまでたってもこのような扱いというのは、どうも納得しかねる。法に基づいて運営される行政でありますが、当然この問題をきちんとそれぞれの地域あるいは全体として論議し、議会への報告をされなきゃならないというふうに思っております。  その意味では、この予算上程時の20日に市長に議案の審議の中で質疑を申し上げたところ、市長からは遠からず解決するとの答弁をいただきました。本臨時会議案上程の中にも、あるいは質問にも答弁されております。本財産区会計については、整理されるので私はこの問題が解決できない、あるいはこの場所において質疑をしないということはあり得ないと思いますので、その点はよろしくお願いしたいと思いますけれども、このことの解決が新旧住民の格差は解消されていくんだということでありますが、そうならない限りは反対せざるを得ません。  以上で討論といたしますので、御賛同の方、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。 37 ◯議長真砂 満君) ほかに。────小山議員。 38 ◯4番(小山広明君) 議案第14号、いわゆる国民健康保険の特別会計予算に反対の立場で討論をさしていただきたいと思います。  この問題は企業に勤める皆さんの健康保険と、それから市町村の職員、また市長なども含めた方の保険料とに大きな格差があるいわゆる高い保険料になっておると思います。出された資料についても、国民健康保険の場合には年間所得をもとにした数字ということで10.2%の保険料負担となっております。それに対して、政府管掌健康保険の場合には6.7%、また組合健康保険の場合には4.6というように本当に半分近い負担になっております。  こういう方々の保険料というのは、収入に比例をしての保険料でありますから、いわゆる合理的な意味を持っておりますけれども、国民健康保険の場合には収入がたとえゼロであったとしても、資産とかそれから家族数とかに応じて保険料が決められるということで、理論的には納められないという構造を持っておると思います。  そういう意味の中で、滞納ということが当然の問題として惹起してきておるわけであります。今、この滞納の問題にしても、17億500万円というこういう滞納が15年度決算の数字として示されておるわけであります。これはもはや制度そのものが崩壊をしておるという問題を持っておりますから、今回は値上げ案が議会の中で否決をされましたから、それは一定市民の声なり制度の問題にこたえた私は結論であったんではないかなと思います。  ちなみに、市町村職員の納めておる保険料は、市民の皆さんが負担をする事業負担というものは1,000分の50でありますけれども、被保険者と言われる職員の方のものは半分、1,000分の26と。このことは大阪市の問題から今いろいろ議論をされておりますけども、こういう構造にあるわけであります。  また、こういう制度の矛盾から当然のこととして市は一般会計から繰り入れをしてきております。これは2000年でこれが全廃といいますか、廃止をされておるわけでありますが、それまで1億3,000万円の一般会計からの繰り入れをして、少しでも制度の矛盾に対してこたえようとしてきたわけでありますが、この財政が厳しいというのは市だけではなしに、一般の市民も当然厳しいわけでありますから、そういう点でむしろ一般会計からの繰り入れをしなければならない状況にもかかわらず、逆に打ち切りをしたということが今日の国民健康保険の会計を圧迫をしており、そのことが今回の値上げ案の背景になったわけであります。このことは議会としても制度の改革を強く言っていかなければなりませんし、そのようなこととしての提起として、私はこの国民健康保険の予算は否決という形で世に訴えをしていかなければならないのではないかということで、御賛同をよろしくお願いをしたいと思います。  続いて議案第16号、下水道事業特別会計の問題でございますが、これは言うまでもなく市の財政を無視した、いわゆる一番高くつく下水道処理の方法を導入した。これも全国、北海道から沖縄まで同じ形式で今補助金という名のもとに同じような事業が全国で展開をされております。  このことが私ははっきりいえば市の財政破綻の大きな要因でないかと思います。このことは、現在一般会計の借金が240億円前後という中で、最近始まりましたこの下水道会計の借金が160億円を超えておるわけでありますから、しかも今回いろんな議論の中で道路づくりに傾斜をする泉南市政が、そのことによってこの下水道事業の進捗がよりスローダウンをしたと、そういう問題もあるわけであります。  そういう点では、この下水道処理そのものは反対するものではありませんし、一日も早く整備をしていかなければならないわけであります。そのためにもほかの方法を加味して進める必要があります。  そういう意味では、ほかにいっぱい安く、早くつけたいところからどこからでもつけれる方法もいっぱいあるわけでありますから、そういう点ではこの大型流域下水道処理方式というものは早急に見直していくべきだということで反対の理由にしたいと思います。  ちなみに説明されている分では、全くいつ現在の下水道整備が終わるかわからない状態の中で、あえて質問すれば、40年間かかるという、こういう答弁なんですね。これは全くの超概算といいますか、単純な計算による40年ですから、さらに実態的にはもっともっとおくれる。つまり下水道整備は進まないということを宣言したに等しい問題だと思いますので、ここはやはり現在の下水道処理のこの方法を見直していくということからもこの会計に反対をしますので、よろしくお願いしたいと思います。 39 ◯議長真砂 満君) 以上で本18件に対する討論を終結いたします。  これよりただいま一括上程いたしております一般会計予算を除く他の各会計予算18件について、順次採決を行います。  まず初めに、議案第2号 平成17年度大阪府泉南市樽井地区財産区会計予算から議案第13号平成17年度大阪府泉南市芦谷池財産区会計予算までの以上12件の各財産区会計を一括して採決いたします。  本12件に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。  お諮りいたします。本件につきましては、委員長報告のとおりいずれも原案を可とすることに賛成議員の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 40 ◯議長真砂 満君) 起立多数であります。よって議案第2号から議案第13号までの各財産会計予算12件については、いずれも原案のとおり可とすることに決しました。  次に、議案第14号 平成17年度大阪府泉南国民健康保険事業特別会計予算についてを採決いたします。  本件に対する委員長報告は、原案可決であります。  お諮りいたします。本件につきましては、委員長報告のとおり原案を可とすることに賛成議員の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 41 ◯議長真砂 満君) 起立多数であります。よって議案第14号は、原案のとおり可とすることに決しました。  次に、議案第16号 平成17年度大阪府泉南下水道事業特別会計予算についてを採決いたします。  本案に対する委員長報告は、原案可決であります。  お諮りいたします。本件につきましては、委員長報告のとおり原案を可とすることに賛成議員の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 42 ◯議長真砂 満君) 起立多数であります。よって議案第16号は、原案のとおり可とすることに決しました。  次に、ただいま採決いたしました14件を除く他の各会計予算4件について、これより一括して採決いたします。  本4件に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。  お諮りいたします。本4件につきましては、いずれも委員長報告のとおり原案を可とすることに決しまして御異議ありませんか。  〔「異議なし」の声あり〕 43 ◯議長真砂 満君) 御異議なしと認めます。よって本4件の各会計予算につきましては、いずれも委員長報告のとおり原案どおり可とすることに決しました。  以上をもって本日の日程は全部終了し、今臨時議会に付議された事件はすべて議了いたしました。連日にわたり慎重なる御審議を賜りまして、まことにありがとうございました。  これをもちまして平成17年第1回泉南市議会臨時議会を閉会いたします。大変御苦労さまでございました。ありがとうございました。      午前11時17分 閉会                   (了) 署 名 議 員  大阪府泉南市議会議長   真 砂   満  大阪府泉南市議会議員   東   重 弘  大阪府泉南市議会議員   谷   外 嗣 © Sennan City, All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...